ソーホー・ジャパンのスタッフが、日々発見したり感じたりしたこと、出会った人々などをミニコラムにしてご紹介いたします。気をらくーにして、ご覧下さい★


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パリで偽警察官に尋問される!

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先日、パリに仕事に出かけた。夜中、シャンゼリゼ通りの一本脇道を一人で歩いていると、旅行者風の若い男性が「エッフェル塔は、どこでしょうか?」と声をかけて来た。
「私も旅行者だから、分からない」と答えると、「どこから来たんですか?」と尋ねられた。私が「日本です」と答えると、すぐに自分は日本が大好きで日本語を勉強し始めたばかりとかで、「こんばんわ」「ありがとう」と片言の日本語を交えて来た。そんな短い、他愛のない会話を交わして私は彼と別れた。
ところが1ブロック歩いて、信号待ちしている時だった。背後から、先ほどの男性が、 また声をかけてくる。「凱旋門を バックに写真撮影してくれませんか?」と。渋々彼のリクエストに答えて、シャッターを押して、カメラを返そうとしたまさにその時だった。私の左手から「POLICE!」と、ゴルゴ13の劇画に出てきそうな、アクの強い顔をしたフランス人が警察手帳を見せてきた。同時に右手からは私よりも体格がいい大男が登場。かいつまんで言うと「麻薬の売買をしていたのではないか」という尋問だった。
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若い男の表情を見ると、顔面蒼白でパスポートを見せている。スペインのパスポートだ。まずいことに巻き込まれたなと感じた私は(この若造が、本当に薬の売人だと面倒くさいなとか‥…)、自分の身の潔白を証明しようと考え始めていた。自分のホテルまで200メートル、しかもパスポートはセーフティボックスに入れてある。私服警官の尋問は、段々エスカレートしてくる。コカインがないか、バックの中身を見せろという。若い男が慌てて見せているので、私もそれに従う。「パスポートは、ないのか? 他に身分を証明するものはないのか? クレジットカードを持っていないのか?」と立て続けにまくしたてる。このあたりから、混乱していた私の頭は少々冷静になってくる。「何で警官がクレジットカードのことを聞くのか?普通は免 許証だろ!」。挙げ句の果てには、「クレジットカードのピンコードを教えろ!」とまで迫って来た。これでは警官ではなくて強盗だ。周囲を見渡すが、路地には私たち4人だけ。「そうか、こいつら3人ともグルなんだ‥…」。
とっさに機転を聞かして、何を言っているのかさっぱり分からないと、今度は私が日本語で応戦する。5分ぐらい押し問答が続いただろうか、路地に若い男女のグループが近づいて来た時、怪しい警官は「もう行っていい!」と言い放って姿を消した。
仕事柄、プロモーションの撮影で、出演者に演技の注文をつけることもある。
あれがすべて芝居だったと思うと、後から悔しさがこみ上げて来た。本物のワルの演技を「生」で経験した私は、間違いなく興奮していた。日本の外務省のHPには、外務省 海外安全ホームページというページがある。ホテルの部屋でフランスを検索すると、同じような被害の届けがあった幸い、クレジットカードはすぐに停止し、被害はなかったが、貴重な体験だった。皆さんも海外に出かけられ、一人で行動するような時があれば、いちど現地の犯罪の手口を確認して下さい。外務省の海外安全情報必読です。
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by soho-japan | 2007-02-08 00:00 |