ソーホー・ジャパンのスタッフが、日々発見したり感じたりしたこと、出会った人々などをミニコラムにしてご紹介いたします。気をらくーにして、ご覧下さい★


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空白に落ちた男。

 友人からメールをもらった。

「朝日新聞の劇評欄で、あるユニットのパントマイム公演について書かれていました。 エディンバラ・フェスティバル・フリンジ(※1)でも受賞歴のあるパントマイム集団「水と油」がバレエダンサーの首藤康之を迎えて現在興行中の舞台なのですが、高評価だったので気になっています。かなり芸術性の高い作品みたいだけど、見てみようかなぁ…と、ちょっと迷っているところです」

 その舞台は「空白に落ちた男」。私の心をそそったのは、「水と油」のパントマイムの舞台を見てみたいという他に、劇中音楽をアコーディオンのcobaが担当していたこと。そして、実は、が〜まるちょばの2007年の舞台公演ツアーを録画中継したシアターテレビジョンで、偶然、この公演のプロモーションをやっていて、首藤康之さんというダンサーの方のインタビューを見たからだ。(ファンの方には申し訳ないが、私は首藤さんというバレエダンサーを全く知らなかった)

 東京に行く予定があったので、さっそくその友人と観に行くことにした。

 劇場「ベニサン・ピット」は、両国の「こんなところに!?」という場所にある。夜7時。人気もなく、商店も少ないその界隈は、通りの電灯がうっすらと下町の景色を浮かび上がらせていた。染物工場を改装したらしく、大きな倉庫といった風体だ。その雰囲気もかなり気分を高揚させる。何かが起こりそう…

 劇場に足を踏み入れると、もうその世界が始まっていた。客席数180。椅子は、前のお客様の頭が邪魔しない高低差があり、どこから見ても舞台の臨場感を味わえるに違いない。舞台セットは、自分の中のクリエイター魂を刺激される、アーティスティックなイメージ。部屋。本棚、シャワーブース? …謎めいている。

 登場人物が次々に良いテンポで絡んでは離れ、場面転換し、同じ人物が違う人物を演じ、立場が変わり、cobaのシャレた音楽が一層舞台を魅力的にしている。
 途中、シャレた笑いの要素や、サスペンス、そして首藤さんと梶原暁子さんというダンサーの、素晴らしいダンスもあり、息も付かせぬ展開だった。「水と油」の小野寺修二さんの演出に感動。

 一切セリフはナシ。芸術性が高いという前評判で「眠くなったらどうしよう…」と密かに心配していたのだが、85分間まったく退屈しない。むしろ、あっと言う間。大衆性はないかもしれないが、この舞台はかなり面白い!魅了された! また見たいと思わさせられた。観に行っちゃおうかな。2月28日まで。

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「空白に落ちた男」 
会場:ベニサン・ピット 東京都江東区新大橋2-17-12
作・演出:小野寺修二
音楽:coba
出演:首藤康之/梶原暁子/藤田桃子/丸山和彰/小野寺修二
料金:全席指定6,500円(税込)
   *未就学児童の入場不可。

詳しくは、楽天の特集ページをどうぞ〜
http://ticket.rakuten.co.jp/kuhaku/

追記:それにしても、小野寺さんには失礼だが、web上の彼の写真からは、あの全身のバランスを想像できない。そして、その風貌。いい意味で面白すぎる。

※1 エディンバラ・フェスティバル・フリンジとは
エディンバラ・フェスティバルは、毎年8月、英国スコットランドで開催される世界最大級の演劇祭。フリンジは、自主公演部門で、が〜まるちょばが2004年に舞台「BOXER」でダブル・アクトアワードを受賞している。
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by soho-japan | 2008-02-04 20:00 | パントマイム